悲惨な事があって現実逃避とスレるのは分かるし、頭の良い女性なのですが自分から来たのに勝手が過ぎて危険を誘発…生意気さもあってどうも好きになれない主人公。ズブの素人が殺し屋にというのはニキータを思わせる展開。
ジュード・ロウさん演じる裏家業の男は無愛想だが底が見えない暗さが良いキャラクターでこの淡々とした物語の良いアクセント。
全てを台無しにした主人公をなぜ鍛え上げるのかが物語のポイントですが、その部分が分かり難いですね。
主人公の詰めの甘さとイキる割には非情になりきれない人間味の残る感じが物語を逆に盛り上げてはいる。
実際はそんなに上手くはいかないというリアルさと泥臭さを出したいのは分かるが、ことごとく殺しに失敗するのは…。
なぜこんな未熟な状態で現場に出したという疑問しかない…。
「007」のプロデューサーコンビという事ですが物語には「007」ほどの深みはない感じ。タンジール市街地でのカーチェイスは迫力と派手でこれはらしさを感じます。泥臭い格闘アクションもなかなかの迫力。
あのテロリストの最期の行動もよく分からない…一緒に死ぬつもりだったのに違ったから?
女性スパイ的なお話でよくある七変化的なものもあるので、ブレイク・ライブリーさんのキュートさを堪能出来る作品でもある。
復讐物語なのか成長物語なのか…個人的にはよく分からない部分もありイマイチでしたが、彼女のファンには堪らない作品なのではないかと思います。
まとめの一言
「達成感とドヤ顔」