シネマスナイパーF

サムライマラソンのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

サムライマラソン(2019年製作の映画)
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いやもう残念ながらつまらないの一言につきます
結局何がしたい映画だったのか
マラソンの話ではない部分で楽しませようとしているらしいが、結局マラソンの話として終わらせてきたのでクエスチョンマークが出ること必至


映画の方向性がよくわからない中で、よりにもよって群像劇的な話なんですよ
そのスタイルそのものに異を唱える気はないですが、完成した作品が掴み所のなくなってしまっているので元も子もない
竹中さん周りは単純につまらない無駄なシーンが多すぎで、あのキャラクター自体が無駄だとは思わないですけど、削ってテンポ良くしてくれ〜と思ったら、どうやら原作はこんなシリアス一辺倒ではないらしく、その中のコメディ要素として残したキャラクターらしいのですが、作品内で完全に浮いてしまっているので絶対にもっと工夫が必要だった

どうしてこういうことになってしまったのか
それぞれ魅力的な事情を持った沢山のキャラクターは、元の脚本を書いた斉藤ひろしさんによるもので、先述した通りそれ自体に問題があるわけではないと思っているのですが、その後、監督のバーナード・ローズさんに渡ったことで加えられた部分が地味に大きいかもしれない
ペリー関連のエピソードは彼によって加えられたもので、あんな小さな拳銃が時代の流れそのものを変えかねないよっていうメッセージそのものは結構いいと思ってるんですが
ただ、その後もう一度別の日本人の方の手に渡ったんですよ、山岸きくみさんに
どの段階の誰によって壊されたのか、とかそういう問題ではなくて、様々な要素が詰まって膨らんだ物語を作り手たちが捌き切れなくなってしまった感じがすごいんですよ〜
一番やりたいこと伝えたいことがわからない
もし本当にコレを完全なものにするのなら105分じゃ短すぎると思うんだけど、どうしてこんなに無理なつくりにしたんだろう


そもそも事の発端が主人公のしょーもない勘違いなので肩入れしにくすぎる
俳優陣は軒並み素晴らしいだけにうーん
小松菜奈さんは今日本で一番美人だと思います
染谷将太さんが一番美味しいですよこの映画は
あとは殺陣も良かったです
それぐらいかな…