静かに訴えかけてくる
スカンジナビア半島の北端、サーミ人の住む通称北の冠。ダムの開発、鉱山、戦争、巻き込まれる地元民、今の植生。根付く文化。
『サーミの血』で初めて知ったサーミ。そんな彼らが住まう土地がダムに沈められてサケが獲れなくなる。鉱山になった山にトナカイが歩く。雄大な自然のイメージがあるスカンジナビア半島がダムの建設やドイツへ輸出される鉱石のために壊されていく様子が淡々と映し出されていく。
ダムのせいで大きな滝がなくなったと19世紀に撮られた写真と共に紹介される。スイスの山を映したムーラーの『我ら山人たち』『山の焚き火』でも住民が搾取されていた。しかし、こんな地域があるから今スマホで文章が打てていると考えるとやるせない。
鉱山が閉鎖されて25年。復活しない植生について生物教師が子ども達に説明する。『グレタ』では環境破壊について、『コメディクイーン』ではヴィーガンを訴えたTシャツが着られていたけど、こんな自然が破壊されていることが教えられてきたのならこういった問題に敏感なのも納得。そして、生後半年で毛皮にされる籠に入れられた狐達が忘れられない。
とりあえずものを大事にしないとなと、ゴミを出さないように、SDGs意識しようと反省。
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