爆裂BOX

バイバストの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

バイバスト(2018年製作の映画)
3.4
女性主人公でフィリピン製の「ザ・レイド」という感じのアクション映画です。「バトル・オブ・モンスターズ」等のエリック・マッティ監督作です。
麻薬売買組織のボスを捕らえる為、スラム街に潜入した主人公の新人女性捜査官含む麻薬取締局の捜査員たちが潜入がバレて麻薬組織と、巻き添えで住人殺されてブチ切れたスラム街の住民たちと大バトルを繰り広げるという物で、2時間ちょっとの作品なので前半だるいですし、所々テンポが悪い所もありますが、雨の中、泥まみれ血塗れになりながらあっちこっちから襲ってくる敵との戦いは中々迫力ありましたね。格闘アクションはもっさりしていて「ザ・レイド」のシラットのような迫力はないですが、ナイフ等の刃物でグサグサ刺す所は妙に痛々しく感じられましたね。四方八方から一斉に群がってきてボコボコにしたりさす所はゾンビ映画っぽいですね。スラム街の住民たちは麻薬組織のボスの命令ではなく溜りにたまった不満と怒りが爆発して襲ってくるので、早々殺すこともできないんですよね。まあ、仲間ごと感電させたり、割とグサグサさしたりしてましたが。後半、住民たちが主人公だけでなく麻薬組織にも喧嘩売って始まる大混戦は、主人公を長回しで撮ったシーンは結構迫力ありましたね。あれ、絶対住民同士でも殴り合いしてるでしょ(笑)何か喧嘩祭りみたいになってて笑いました。
登場人物は主人公とパディスタみたいなハゲマッチョ隊員以外は印象に残りませんでしたね。ちゃんとしっかりキャラ立つ前に死んでいった感じで。主人公は優秀かと思ったら意外とポンコツでしたね。言う事聞かずに動くこと多かったし。ハゲマッチョ隊員は凄いタフでショットガンで撃たれたり、変な矢みたいなの刺されたりしても倒れずに戦い続ける所が見応えありましたね。水に沈められてとうとう死んだと思ったらそこからまた起き上がって戦い続ける所は凄かったですね。捜査に協力する麻薬の密売人はもっと活躍させても良かったんじゃないかな。
裏切り者や麻薬組織のボスなどのストーリーもありますが、本当に添え物という感じですね。
「ザ・レイド」ほどの迫力はないですが、アクション映画好きなら見て損はない作品ですね。