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機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのvenom9のレビュー・感想・評価

3.8
シャアとアムロのタイマン最終章。
ネオジオンによる地球連邦への宣戦布告と攻撃が表テーマです。
本作でのアムロは頼りになるアニキ感が際立ち、マスクなきシャアは相変わらず見えない仮面で心を隠しています。
モビルスーツ戦闘シーンは素晴らしく、また富野由悠季の真骨頂であるドロドロ人間ドラマも健在です。富野翁は人間の愚かさや悲しみを描きつつ、どこか希望や愛しみも感じます。その点、巨匠宮崎翁とやや異なりますね。
登場人物の台詞回しも面白いです。ラストバトルでの会話、シャア「ララァは...」アムロ「お母さん、ララァが?」何度観てもサイコーです。でも敵同士でなぜ音声通信するのか謎です。ミノフスキー粒子は何処へ。
愛してやまない本作ですがついでに何点か。
長身美形で出自よく仕事もできる婚活女性の垂涎の的のようなシャア、なぜスーツがカラシ色? あと「地球が持たんのだよ」とか言いながらアクシス落としって、地上民の粛清どころか地殻は捲れ上がり海水は蒸発し生命がほぼ根絶やしレベルですよ。ハサウェイとクエスがウザくて何度観ても不快。よって「閃光のハサウェイ」にノれない。
ここまでは許容範囲ですが、極め付けはエンドロールに流れる三枝成彰のペンによる美しい「AURORA」に涙した後のヘンな歌謡曲、感動が台無しになるのでいつも「AURORA」のフェードアウト後すぐ再生を止めます。
(動画配信で何度も観賞)
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