リーアム兄さん

セルジオ: 世界を救うために戦った男のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
セルジオ「僕は空から雨のように降って…然るべき場所で永遠に暮らしたい。」

アメリカ軍によるイラク占領が続くバクダット。イラクを独裁国家から独立した民主国家にするために国連人権高等弁務官セルジオ・ヴィエイラ・デ・メロ(ワグネル・モウラ)が国連からイラクに派遣される。彼はカンボジアや東ティモールなど内紛状態にあった数々の国に派遣され、新政権の樹立、民主化に携わっており、「世界の修理屋」として有名であった。占領を続けるアメリカ軍の武力の隠れ蓑として国連が使われているというように見られないために、彼はバグダッド国連本部の警備を簡略化、アメリカ軍と国連は違うものであるという姿勢を示していた。現地でのアメリカ軍の強行的な体制を目の当たりにしたセルジオは国連安保理にアメリカ軍による人権侵害を訴えようと報告資料の準備を進める。しかし、いよいよ明日報告するという日に国連本部が爆破されてしまう。セルジオは崩壊した建物の下敷きになってしまい、朦朧とする意識の中で各国で自分が行ってきたことを回想する。