いちご

Fukushima 50のいちごのネタバレレビュー・内容・結末

Fukushima 50(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

もうほとんど最初からずっと苦しくて
苦しくてエンドロールまで観たいから涙を堪えながら泣いて観た。

政治家の保身や体裁 上下関係 国の動きで
大変な現場が更に混乱して 響きわたる怒鳴り声。
そんな場面が たくさんあったけれど
『現実』はきっと
もっともっとすごい状況だったのだろう。

『人』の気持ちが想いが 刺さる。

自分の身に火の粉が降りかかると 途端に感情的に本気になる人達がいるけれど
恐怖とか怒りとか不安とか 自分以外の人間も皆
もっているもので
何かがおきている時 その場で必死で戦ってくれている人の心に少しでも寄り添う心を持つ事
本当に大切だと思う。
人はそれぞれが自分という 自分の歴史の主人公で
その一人を中心に世界が広がって
いるのだと思う。
自分一人の命で 沢山の命を救えるのなら、、、
その選択を自分も とれる人でありたいと思う。
けれど その一人の命を かけがえなく大切に
思っている親や子どもや友人 大切な人。
その一人の周りの人の想いがある。
覚悟を決めて 使わない笑顔の顔文字をおくった
父親はどんな想いで その手紙を書き
受け取った側は ずっと心配していて張り裂けそうな所に 届いた手紙に 顔文字にどんな想いに
なって どんな想いを込めてその返事を書いたのか自分に置き換えて考えたり感じたり
すると本当に苦しい。どの命も心も大切だから。
あの時 この国を 人をまもる為に
恐怖を押し込めて 必死で戦ってくれた方
その近くで自分も不安な状況の中
祈り想い願い寄り添っておられた方。
心から心から感謝の想いを伝えたいと
あらためて思った。

映画の見方は人それぞれで感じ方もそうだけれど
頭で理解しているつもりでも
映像でみたとき より深く心に刺さってくることがある。全くの再現ではないとしても
『現実』に起こった事実であることに
かわりないし
それぞれに心に響く何かがあれば、、、。
多くの方に 届くといい作品だと思う。
いちご

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