ダイアー教授

Fukushima 50のダイアー教授のレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
3.4
製作:2020年、日本
監督:若松節朗
原作:門田隆将『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』
CAST:佐藤浩市、渡辺謙
吉岡秀隆、吉岡里帆、火野正平、萩原聖人、佐野史郎、安田成美、他、豪華俳優陣

いい映画。

描かれるのは福島第一原発事故に対応した電力会社の人たち…
「さすがに英雄化、美談化が過ぎるのでは?」との印象を受けたが、
特に吉田所長は某新聞のフェイクニュースで著しく名誉を傷つけられたのだから、
これくらいの陽の目を見てもいいかな?と思った。

佐野史郎が演じた当時の総理大臣。
本作での“トゥーミーさん”的な役回りである。
※トゥーミーさんとは『ランゴリアーズ』に登場するおっさん。映画監督の三宅隆太さんの造語で、物語のトラブルメーカー的な役どころの人物。

小心者でKYでポピュリストのパワハラ・クソ野郎として描かれている。
ご本人はさぞやカンカンになっていると思いきや、本作を観た元総理は
「事実と微妙に違う点はいくつかあるが非常に事故のリアリティがよく出ている映画だと好意的に評価している」とコメントしている。
短気で心の狭い人だというイメージだったが、意外と寛大な人だということを知った。