このレビューはネタバレを含みます
10年前を思い出し、当時のことを思い返して懐かしさを感じた。
現地の住民や現場の方々は、そうでない人々の想像を絶する、当人しか分からないような苦労や困難に立ち向かっていたんだということを改めて思わされる。
そういう気持ちにはさせてもらえるものの、映画としてはあまり引き込まれない。
東電の、本店と現場のやり取りを見ていると、どこの組織にも多かれ少なかれあるであろう、それぞれの立場における正義の衝突に、どうにか折り合いつかないものかとモヤモヤする。
描き方の問題か佐野史郎の演技の問題か、政府の描写は何だか白ける。