ゴン吉

柴公園のゴン吉のレビュー・感想・評価

柴公園(2019年製作の映画)
4.1
柴犬の飼い主である3人の男の交流を描いたテレビドラマの劇場版。
渋川清彦が主演、大西信満、ドロンズ石本、桜井ユキ、水野勝らが共演。

3年前に高層マンションに越してきた大学教員の通称”あたるパパ”(渋川清彦)は、愛犬の柴犬を連れてふじみ町公園に散歩することを日課としていた。
そこは柴犬を飼っている3人の男たちの社交場になっていた。
彼らは互いの名前も知らず、あたるパパ、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)と呼び合っていた。
ある日、あたるパパは白い柴犬の飼い主のポチママ(桜井ユキ)と仲良くなり、交際を申し込むが、引っ込み思案の二人の仲はなかなか進展しない。
じっちゃんパパとさちこパパは、2人の仲を応援するのだが……  

主人公はワンコでなく、柴犬の飼い主たちで、彼らのまったりほっこりの癒し系の作品です。
どこにでもある普通の日常を描いていますが、そのまったり感がまたいい。
脇役のワンコたちも普通に可愛いです。
あたるパパとポチママの関係は、自然と応援したくなります。
「ずっと見ててくれて有難うございました 見てて欲しかったです」

主人公は苔の研究をしていますが、飼い犬って苔のような存在です。
特に飼い主の役に立っているわけでなく、実用的ではないけど、飼い主の生活に密着していて、見ているだけで癒されます。
「苔は奥ゆかしいんです 花を咲かせて目立とうとか 実をならせて食べさせようとか そういう自己主張をしない 注目されず 実用されず でもじっと人の生活に密着している その奥ゆかしさがいいじゃないですか」
まさに苔です。 

2021.4 BS12で鑑賞
ゴン吉

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