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ホテル・ムンバイのringoのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.7
国籍や宗教の違う人たちが集まっているホテル。
ここではある人にとっては無意味なものも、ある人にとっては大切なものであり、拠り所である。そして信じるものや境遇が違っても、家族を愛する気持ちは共通していた。

犯人に寄り添う気持ちは微塵もないけど、同じように加害者になってしまう可能性のある人が山ほどいるこの社会にも少なからず問題があるんだろうな。

とか考えてたらこの歌詞を思い出した。
『子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
でももしも被害者に 加害者になったとき
出来ることと言えば 涙を流し 瞼を腫らし
祈るほかにないのか?』

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「奇跡」という言葉にはちょっと違和感を感じてしまう。全員生還したならそれは奇跡だと思うけどこれだけたくさんの人が無差別に殺されて何が奇跡?と。

この映画で讃えられているのは、お客様のためにテロに立ち向かった従業員。でも愛する家族のもとへ帰ることを選択した従業員に対して料理長が「恥ではない」「謝るな」と言っていたのが印象的だった。
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