シネマスナイパーF

ホテル・ムンバイのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
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神様とは


実行犯の少年たちは、大量の殺人を犯した
これは揺るがない事実
いくら客が慈悲を求めようと真顔で当然のように殺す
殺しまくる
フロントの電話で客を騙して殺したりする
とにかく冷淡に殺していく
だけど、彼らは水洗トイレを知らないし、なんなら肉と野菜の区別すらつかない
神を信じて家族のために動いた結果がこれ

人間の脆さと強さ、恐ろしさと尊大さが詰まっている
幸せそうな富豪の夫婦、強面で遊び好きな元兵士、彼らは協力することがなかったはずなのに、状況が状況なら最善の道を歩くために文句は言ってられない
お客様は神様を地でいくタージの人々の、テロリストと相対するその思想
神様の名をダシに少年たちを命がけの戦いに扇動する首謀者と、神様を守るために自らの命をかけるタージのホテルマンたち
両者とも散っていく命があるけど、それぞれの誇りを持って散っていく
本当に悪いのは首謀者であり、この事件が起こってしまったこと、その場に居合わせた人々全員が悲劇に遭ってしまった


まだまだ上映続いている劇場あります
四の五の言わず観るべき