このレビューはネタバレを含みます
手塚イズム(?)全開って感じの映画だったかなと…(そこまで手塚先生の作品を鑑賞してないのに何言ってんだだけど)メジャーな手塚作品じゃない感じが出てたといいますか、なんといいますか…w
お話としては、小説家の三倉がばるぼらという女性に翻弄される話。シンプルにそれだけ。映画の半分は三倉とばるぼらのイチャイチャシーンだなと思った(笑)
主人公の三倉は手塚先生なんじゃないか説は好きだなぁ。いろいろと悩まれていた時期にばるぼらを執筆されいたと思うと、なるほどなぁってなります。ばるぼらのようなインスピレーションをあたえてくれる存在が欲しかったのではないかなぁとか勝手に想像してしまった。
「都会が何千万という人間をのみ込んで消化し、たれ流した排泄物の様な女」がばるぼらであるという説明、とても好きです。ボロボロの服だし、アル中のやばい女って感じだけどずーっと美しかったなと思った。あれは翻弄されるわな。
お話の深さはなかったけど、映像は全体的に美しくて、音楽もかっこよくて個人的には楽しかったです。もしかしたらばるぼらなんて初めからいなかったのかもね…。でも最後に小説になった事で、ばるぼらは永遠のミューズになったし、映画としてはエンドレスループっぽい終わり方というのがこれまた好きでした。
あ、あとオープニング好きでした!!