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ばるぼらのkuuのレビュー・感想・評価

ばるぼら(2019年製作の映画)
2.8
『ばるぼら』
映倫区分R15+.
製作年2019年。上映時間100分。

手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画『ばるぼら』を、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で初映像化した実写作品。
手塚治虫の実子である手塚眞監督とウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組み、愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出す。

異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。
彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。
あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが。。。

吾郎ちゃんは吾郎ちゃんのままで演技してるかな。
演出か地か分からないけど、ぎこちなさが見え隠れしてた。
二階堂ふみをあないに脱がすのが、原作に忠実なら、スマホやら現代の用語や機器も、手塚治虫が描いたままにして欲しかったかな。
手塚治虫自身がインタビューで本作品の実写化を観て答えてるのには、
『たとえ原作と違うところがあっても、映画の中ではその人物が生きている。
観客にそう感じさせることができたなら、俳優がすばらしい仕事をしたということだと思います。』
と、云っとるが、どこら辺がイキイキしてるんかな。
まぁ、手塚治虫のスランプの時に見た夢を(眠ってるときに見る)を、大御所ならではで好き勝手にえがいてる作品なんかな。
原作作品はたしかに作画は手塚治虫節を噛ましてるし、独特なタッチやけど、今作品は小生には嵌まらなかった。
ただ、二階堂ふみの演技は贔屓目ですが救いやったかな。
原作の『ばるぼら』は、おてんばで快活で、さばさばしている、男勝りなキャラクター『ブラック・ジャック』のピノコにつながっていくキャラクターだと手塚治虫本人も云ってる。
つまり、
ばるぼら ≒ ピノコ ≒ 二階堂ふみ
(≒は、ほぼ等しい)の今作品の演技やったんちゃうかな。
ああいったタイプの女性キャラを体をはってはって、胸をボインとはって演じる女優は最近少ないし、むしろ手塚漫画のヒロインらしいとも感じたかな。

吾郎ちゃんは今後何をしたいんやろ。
SMAPのころファンの一人だっただけに、他のメンバーは良し悪しべつとして、目的意識もって芸能界にいるようだけど、吾郎ちゃんには何も感じない。
耽美に絡まるエロティシズムも吾郎ちゃん演じるキャラには見ることは出来なかったかな。
吾郎ちゃんの若いときにはCOOLやし
耽美を求める者ってキャラが似合ってたが、今は中年の体つきにだらしなさや演技にキレがないように感じ、あのCOOLさに秘めた知性からくる退廃主義はメッキでしかなかったんかなぁと。

着流し姿でギターを構え、ギター侍
波田陽区ならこう云うに違いない。


残念!


波田陽区よ
水谷隼で巻き返しを狙うが

残念!
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