原題:West of the Pecos
1887年。シカゴ。
健康上の問題でこのままでは棺桶一直線の父親ランベス大佐の生活改善のために娘リルの強い希望でテキサス州の所有地"黄金牧場"へ向かうことになった一行。
テキサス州ペスコ川の西は無法地帯で知られているだけあり、ランベス大佐らが乗っている駅馬車が強盗に襲われ御者のテックスが撃たれ積んでいた金庫が奪われてしまった。
保安官は常駐しておらず、自警団が捜査に乗り出す。
ペコス・スミスが虫の息のテックスに誰に撃たれたかを聞くと「サム」と一言言って事切れた。
「サム」という言葉から馬車を襲った強盗がソーテル兄弟(&自警団)だと知ったペコスは復讐を誓う。金庫も取り戻さなければならない。
ドレス姿で出掛け無法者にからかわれたリルは男装することに。
二丁拳銃を駆使し、テックスの敵であるサム・ソーテルを撃ち殺した早撃ちペコス。サムの兄で自警団を率いて悪の限りを尽くしているブラッド・ソーテルに勝負を挑むが多勢に無勢。ペコスは追われる身になる。
ランベス大佐らは無謀にも単独で"黄金牧場"を目指して出発。荒野で馬に逃げられ水を満たした樽は転げ落ちて困り果てていたところへ通りかかったペコスとチトに助けられる。そのままペコスとチトは警護としてランベス大佐に雇われることになり共に"黄金牧場"を目指す。
ペコスたちが歩を進めているところへ駅馬車の御者だった男に会った。男が言うには金庫を盗んだという無実の罪を着せられて解雇されたという。さらにペコスにはサム殺しの犯人として手配が掛かっておりブラッドら自警団が行方を探しているらしい。
ブラッドらの追撃に遭ったペコスたちは銃を手に迎え撃つが多勢に無勢...と!そこへ"黄金牧場"のカウボーイらが現れてブラッドらを蹴散らした。
この先はカウボーイ長ドン・マヌエルに馬車を任せてチトがランベス大佐らを案内することになる。
騎乗のまま川を渡るリルをからかうペコス。泳げないリルを助け出したペコス。リルが男装していたために少年だと思っていたのが女性だと分かり呆然とする。
からかわれたことに怒り1度はペコスを解雇したリルだがやはり一緒にいたいとランベス大佐に話す。ランベス大佐はペコスに共にブラッドらの悪行を法的に解決しようと持ちかけペコスは承諾する。
黄金牧場へ着いたペコスをブラッドか襲撃。迎え撃たれて敗走させられたブラッドは連邦保安官を呼びに行かせてでっち上げの罪でペコスを逮捕させようと企む。
その夜、リルの婚約者クライドが到着しパーティーが行なわれる。リルがクライドとダンスする姿を遠目に見るペコスの瞳が切ない。
ペコスはランベス大佐にソーテル兄弟か働いてきた悪事をクライドに話したことや思いがけずリルに心を奪われたことを話し、自分の役目は終わったから去るつもりだと告げる。
が、ランベス大佐は「私ならなんとかして気持ちを打ち明けるけどな。失恋したとしても」とペコスにリルへの気持ちを打ち明けるようにと勧める。
[スペインの風習:カスカロン]
①愛する人へ卵を投げる。
②割れたらその人と踊ることが出きる。
男性と女性が向かい合って立つ。
ペコスとクライドは隣り合わせに立っていた。
リルが投げた卵はペコスに当たり割れ、ペコスの投げた卵はリルに当たって割れた。
楽しそうに踊るペコスとリル。
そこへ「ペコス・スミスに逮捕令状(J・スリンガーの署名入り)が出た」と州保安官がやって来た。
ペコスには「デックス・エバンス殺害と駅馬車強盗の容疑」がかけられていた。
クライドはペコスの弁護人としてペコスの無罪を勝ちとるために協力することに。まずは証言したJ・スリンガーから話を聞くためにスリンガーを連れてこさせる。
スリンガーは偽証罪に問われることを恐れてクライドに聞かれるままに真実を語る。証言は文書化され署名された。
そこへブラッドらがペコスとスリンガーの引き渡しを求めてやって来る。
当然引き渡しを拒否。銃撃戦に突入。
ブラッドはスリンガーを射殺。
州保安官が到着し事態の収拾をはかり、ブラッドらは全員逮捕。
引かれ合うペコスとリル。
クライドは1人でシカゴへ帰ることに。
めでたしめでたし。
ペコス・スミスを演じているのが若き日のロバート・ミッチャム。甘いマスクに鍛え上げられた肢体も麗しい。ブラッドらとの銃撃戦で泥だらけになり川で洗おうとシャツを脱ぐシーン=眼福。
ミッチャムが魅力的で惚れ惚れする。
裕福な家のお嬢様と安月給のカウボーイとの。身分違いだと関わらないようにするカウボーイ。グイグイ迫るお嬢様。
悪ふざけをしてお尻をペンペンされるお嬢様。
お嬢様には弁護士の婚約者クライドがいて結婚式も間近だという。
身を引く決意をするカウボーイ...
何だかんだでハッピーエンド💕