RINA

地獄のRINAのレビュー・感想・評価

地獄(1960年製作の映画)
4.1
これまでに二度観た。昔、昭和の頃にテレビの深夜放送で。そして、動画サイトで…それは何度か思い出す度に観た。今でも観たくなって観ることがある。
昔観た時は怖くて途中で観るのをやめた記憶が。それなのに、3年前に某動画サイトでフルで観た時には、その面白さに度肝を抜かれた。いや、あれは、コメントがとても可笑しくて、笑い転げながら最後まで観てしまったのが大きかったのかもしれないなぁ。(笑)
それからは、普通にコメントオフでも観られるようになった。
奇想天外な内容をシェークスピア劇の舞台のように演ずるキャスト(特に沼田曜一の怪演が素晴らしい)、そして多少ショボいけれど極彩色の彩り豊かな美術装置、当時としては画期的かつ新進的なコマ割り…
それらが一体となって、観る者を恐怖のどん底に陥れつつ楽しませるホラーエンターテイメントの傑作。こんなキッチュな映画が1960年にしかもあの悪名高き(?)今は無き新東宝で制作されたことに驚きと、ある意味新鮮味を感じる。
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