マリア〜マリア〜
めちゃくちゃ正直に書くと予告編が最高潮みたいな感じだった。
ただ、この作品のテーマを表現するのであればストップモーションアニメはこれ以上ない訴求力があったのだろうなと思うのです。
ずっと歪で整合性など見つけられず、不穏と不安が永遠に終わらない悪夢。マリアを呼ぶあの声に果たして優しさなんてものは1ミリでもあっただろうか。侵食されているような浮遊感。そしてずっと自分の真ん中を試されている気分に。
「薬物依存者が見ている世界」的な映像を義務教育下で何度も見せられてきたけれど、その時に覚えた軸の無さを思い出した。ふわふわの羽毛布団の上を歩かされているような居心地の悪さ。
これ、全て賞賛の言葉です。