ゆたり

オオカミの家のゆたりのネタバレレビュー・内容・結末

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

激烈でした。
すごいダサい言い方だけど、「狂気的かつ凶器的な映画」でしたね。

コロニア・ディグニダについては以前から知っていたけど、正直、話としては頭が不出来なあたしからしたら非常に難解でしたね。
支配から逃れた先で、幸せに生きようとした結果、他者(豚ちゃん)を支配してしまい、新たに悲しみと憎悪を生み出してしまったマリア。

とにかく、画面のパワーが、濃厚さが、とてつもない。
凶悪、狂気、邪悪、幻想、逃避、投影、境界、誘惑、

狂気は、話的にもそうだけど、何よりあの画面たちを作ることに対しての、制作側の狂気がありますよね。
何あれ。
あんな作り方、すごいじゃん...
なんか自分の脳が試されてるなぁって感じがしました。
(あ、ここのコレは気にしないでいた方がいいのね)
とか、(ここはこういう動きという認識かな)とか、結構、脳の処理が大変ではありました。
考えないで感じることが大事なやつですねコレは。
画面内の情報量が洪水のように押し寄せてくるので、めちゃくちゃ脳が疲れました。

深いところまで理解できてないけど、今の自分たちに問いを突き付けられている感じがありました。
それこそ、凶器のように。
いや、知らんけど。


ほっこりポイント→ベジータ、ベジータ(サイヤ人4)、アチャモ、プリン、グレイシア
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