このレビューはネタバレを含みます
思ったよりがっつりコロニア・ディグニダの話だった!!
単純に映像の作品として好み。寝る前に観る頭に浮かぶ湧いては移ろう映像みたいなやつ。(伝わって)
ヤン・シュヴァンクマイエルの『Alice』を思い出した。
背景をある程度知っていて観ると、救いのなさを感じる。
マリアがつかの間のユートピアを築こうとしたとしても、結局彼女が受けている教育による価値観の範囲内だけでしかできないんだよなぁ〜と思うなど。
教義だと生まれてすぐ親から隔離されちゃうんだっけ?
窓の描かれ方が一瞬鉤十字ぽく見えてびびった。
ちょいちょい、バイオレンスななんとも言えない気持ち悪さが滲み出ていた。
内包してるものはとても重い。
こういう解釈や表現でものすごく手間かけて作られているのを観ると、まだまだ映画ってできることあるんだろうなぁと思う。
同時上映の『骨』もよかったなぁ。
丁寧に作られていたし、オチが「結婚白紙にしたい」だったの予想外でよかった。
どっちも配信きたらもう一回見たい。