うりた

オオカミの家のうりたのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.8
禍々しい映像表現が延々と続き、どうやって撮ってるの!?すごすぎない!?!?と感動を覚える一方、満員の狭くて暗くて暑いシアターに押し込められて地獄みたいな映像を見せられてこれどんな拷問??という気持ちにもなった…。
眠くなったら妙に心地の良い「マァ〜リ〜アァ〜♪」の声で起こされるんだよ。寝ても地獄。起きても地獄。
映像もさることながら音もめちゃくちゃ不快。紙のカサカサ…カサカサ…って音で気が狂いそうになる。

NetflixやWikipediaでコロニア・ディグニダにつて予習してから見ました。
おかげで作品の理解が深まったところはありましたが、それでもよくわからないところもあり。
チリの政治についてはドキュメンタリーを観るまでほとんど知らなかったので、少しでも知るきっかけになりました。
人と一緒に見て、終わったあとに分析するのもまた面白いです。
後から『燃える少年の絵』のことを知ったときが一番鳥肌立った。怖い小ネタとかやめてよ!
ホラー作品ではないんですけど(実話含めある意味ホラーですが…)、この映画見たあと夜寝るときめちゃくちゃ怖かったです。寝室の壁に目とか出てきそうで…。
最後の「世話してやろうか?」もゾッとした。和訳が秀逸。
うりた

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