ひでG

オオカミの家のひでGのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.9
正しい日本語を使うことが割と求められる仕事柄、こんな言葉は遣わないように意識していたんだが、
何か初発の感想としてはピッタリなのであえて言うと、、

「むずい💦」
「やばい💦」

あらゆる面でむずいくて、やばい。
理解も感覚も感情も、
もっと言えば、この世のものとは思えない不思議な絵巻を見た感じだった。

普段はなかなか自由な時間がなく、映画館に行ける時は、ハシゴをすることが多い私だが、7 4分なのに、とても疲れて、ハシゴせずによかった、いや、できなかった、、

何と例えればいいのか、言葉のチョイスがむずいが、そうだなあ、「悪夢」かな、、

人物も物も建物も背景も常に変化し、そこで映っていることが一瞬たりとも、隅々の被写体が全て移り変わっていき、停止していない。
そして、それが何になるか、全く読めない。
今、ちょっと前まで見ていたと思っていたものは何なのか、

物や人に対する概念が崩れていく、曖昧さ、もどかしさ、そして大胆さ。

夢ってこーゆーものなのかもしれないな、
輪郭や境界が曖昧模糊として、形がはっきりしているようではっきりしていない。

いや、世の中っつものもそーなかな、真実や正義。それと対峙する虚偽や悪事。世の中的には色分けしてあるようで、ほんの短時間でそれらが形を変えたり、場合によっては逆転したり、定まらない。

本作は、ちょっとだけ予備知識を入れて観に行ったので、大きな逃れられないものと
何とかその外に居場所を見出したいマリア

そのマリアを何度も呼ぶ声、
悪魔の呼び声は、今度は観客に向けられていた。
霊だの呪いの類には殆ど怖さを感じない私ですが、あのラストはなんだか一層寒気🥶がした。

このぐらいしかこの映画については書けないし、分からないかったことが多いんだけど、初めての映画体験としてとても貴重な鑑賞でした。
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