しいたけ

オオカミの家のしいたけのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.9
悪夢にうなされるような74分間。

キャラクターの人形が次の瞬間には壁に描かれた絵になったり、あるいはその逆になったりする。部屋もさっきまであった景色が壁に全く違う色でペイントされることで連続的に違う景色に変化していく。人力モーフィングとでも言うべきか。この移ろい方は実際に自分が見ている夢と感覚的に凄く近い感じがする。

アニメーションは音効に依る部分が大きい(例えばドアなら音の鳴り方や音質でその材質まで決まってしまう)、ということを改めて感じる。更に普通の効果音とは別にカシャカシャした音も常に鳴っていて、画面でうごめく物たちが人の手によってクラフトされたものだと強制的に知覚させられ続ける。

常に何かが動き続けるので観るのにかなり体力を消費した気がする。たぶんビデオで観ていたら一時停止して休憩を挟んでいただろう…。
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