このレビューはネタバレを含みます
高崎映画祭にて鑑賞
小児性犯罪の楽園と言われたチリの宗教コミューン「コロニア・ディグニダ」のプロパガンダ映画という体で製作されたストップモーションムービー
コミューンの悪い面を見せられるより、本作のようにあたかも健全であるかのような見せられ方をする方がグロテスクさを感じる。
シンプルに芸術点が高すぎる。
制作における十戒の中に、「カメラによる絵画である」とあったがまさにそれ。特に壁画が動いてキャラクターの動きを演出するのは衝撃。どれだけ手がかかったんだろう…
ハチミツはコミューンの良いところみたいなのの例えみたいになってるけど、なめると黒髪黒瞳の2人がブロンド青目になるのもすごい悪趣味で製作陣のセンスに絶句した。
思ったより目を背けたくなるようなシーンはなくて後からズシーンとくる怖さだった。
高崎映画祭がラインナップにこれを入れたのおもしろすぎる。