深獣九

星に願いをの深獣九のレビュー・感想・評価

星に願いを(2019年製作の映画)
3.5
こいつぁ、ホラーの顔した少女の救済物語……😭

佐々木勝己監督だからバキバキグロかと思ったら大間違いだぜ!(私は思っていた)
地に堕ちて泥まみれになった少女が救われる、青春ストーリーだ。佐々木監督なのでもちろんグロはある(解体されてました)。でもそれ以上に、感動というか、カタルシスのある映画だぜ。

主人公をはじめ、登場人物はみな泥まみれ。でもみんな、光を見出そうとしてもがき苦しんでる。
醜いけど美しいんだ、なんだかわからないけどな。

救いはある。あるけど犠牲は大きい。その上で救われるのは正しいのか?

いいんだ、誰かが救われればそれでいい。トータルテンボス藤田似の相方を救ってやりたい、生きる意味が欲しい、クズだけど誰かが求めていれば手を差し伸べたい。犠牲になってもあいつが幸せになればそれでいい。

そんな切なくも心温まるストーリーなんだ。
ちょっとグロいけど😆

途中から虚構と現実の境目がわからなくて混乱したけど、そんなことどうでもよくて。イブをひたすら応援してた。

そんな映画。

アメリカン・サイコ
ファイト・クラブ
シックス・センス
殺し屋イチ

オマージュも楽しかった。
エンディングの歌もよかった。調べたけどわからなかったんだよね。Spotifyのリストにインしたいので、ご存じの方はご連絡ください。

佐々木勝己。Jホラーの次世代を担う監督として、これからも応援します。
深獣九

深獣九