トゥルーディテクティブS2にてかなり大々的な引用をされていたので鑑賞。
親から子への呪縛についての物語でもあるが親もまた親の子だったのだという開けた視点も提示され安易な一面的な展開にはならない。しかしながら親への慈愛の視線はありながらもこの映画にてセカンドチャンスをものにできたのは女の父親だけであった。一つの綺麗なまとまりに収束しない優れたナラティブであることの証左なのかもしれない。男は女に一度くらい謝った方がいいんじゃないかと思ったが。トゥルーディテクティブとも絡めて考えているが面白い。
カメラはかなりアクティブでググッと寄る時は寄る、顔のアップからググッと引いて全体のシーンになる。株が上がり騒ぐ父母を意地悪に撮ったバストショットはきつかったな。