まぐろさばお

草原の輝きのまぐろさばおのレビュー・感想・評価

草原の輝き(1961年製作の映画)
3.9
いまいち時代背景がわからず調べておりますが、禁酒法が米国のメソジスト(福音派プロテスタント)が主導した運動であった事から、親世代との宗教的規範での軋轢や、その社会変革の狭間で苦しむ若者像といった感じが、ロマン派のワーズワースの瑞々しい言葉の中で挫折していく姿として描いた感じかな?
禁酒法によってアルコール業者が停滞し、代わりにエネルギー産業として石油業者が勢力を伸ばした(禁酒法は実はその経済戦争かという理解もあるそう)、そういう要素がバッドのおやっさんが石油業に手を出しそして破裂していくあたりや、姉ちゃんがシカゴに行ってた(禁酒法時代アルカポネが牛耳った地)にもでているのかな。
そういう意味では相変わらず社会派、セミドキュメント的な部分を扱うエリアカザンらしさが出ている気はしたけども、どうも演出に関しては50年代より停滞してる感じがするので初めて4点を切らせてもらうぜ。