リリー

草原の輝きのリリーのレビュー・感想・評価

草原の輝き(1961年製作の映画)
4.0
さすが「エデンの東」のエリア・カザン監督です。この作品を初めて知りましたが、青春時代の苦悩を表現した傑作だと思います。
まず、毒親っていつの時代も古今東西いるんだなあと感じました。子供のことを第一に考えてアドバイスしている振りをして、自分の身や世間体が実は一番大事なので、子供を苦しめ続けます。子供も親に歯向かえないので、苦しみながらも親に従ってしまいます。
だから、バッドもディーニーも健気で可哀想。親のせいだけではないけれど、ディーニーの苦しみ方は見ていて辛いほどです。
そして、ディーニーを演じるナタリー・ウッドの美しく可愛らしいこと!「ウエストサイド物語」や「理由なき反抗」でみるよりずっと綺麗だと感じてしまいました。ハンサムなウォーレン・ベィティと共にスクリーンに映る姿は完璧すぎる美男美女です。
高校の授業で、ディーニーが泣きながらも先生に朗読させられたワーズワースの詩が、後に重要な役割を果たすのです。
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