えり

影裏のえりのレビュー・感想・評価

影裏(2020年製作の映画)
3.8
綾野剛と松田龍平に大友監督、予告の不穏さに惹かれて鑑賞。
物語としてはそれほど起伏はないものの、他者をゆるく拒絶するかのような綾野剛演じる今野の目がこわばりを解いていく様と、それを受け止めながらもどこか受け流すかのような松田龍平演ずる日浅の不穏さに終始落ち着かないものを(いい意味で)感じた。
さらには今野の元友人を演じる中村倫也、日浅の兄を演じる安田顕など、主演二人を取り巻く人々も実に味わいがあった。
岩手の美しい景色とどこかで馴染みきれない二人の関係の終わりが後味が悪く、けれど美しくもあった。
えり

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