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クローブヒッチ・キラーのkuuのレビュー・感想・評価

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)
3.5
『クローブヒッチ・キラー』
原題The Clovehitch Killer.
映倫区分G.
製作年2018年。上映時間109分。

若手俳優チャーリー・プラマー主演のサスペンススリラー。

信仰を重んじる小さな町で貧しくも幸せな家庭に暮らす16歳の少年タイラー。
ある日、タイラーはボーイスカウトの団長も務め、町でも信頼の厚い父親ドンの小屋に忍び込み、猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。
不審に思ったタイラーが調査を進めていく中で、父親が10年前に起きた未解決事件『巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件』の犯人ではないかとの疑念を深めていく。
タイラーは同じく事件を追う少女カッシに協力を求め、真相を究明しようとするが。。。

今作品は全体的には、心理的な殺人ミステリーの綿密でよく練られたスローバーンやった。
それが個人的には楽しめたかな。
今作品の最初の前提は、かなり単純で、10代の少年は、息子が小さな町で起きた連続殺人の歴史を調べ始めると、父ちゃんが見かけによらない人物やってことを疑い始める。
その過程で、映画は観客の期待を完璧に裏切り、サスペンスとドラマの要素を十分に提供し、さらにいくつかのひねりを加えている。
非常にスマートな脚本であることが分かってきて、完全にキャラの相互作用に基づいた非常に緊張する瞬間が数多くあったかな。
血なまぐさい描写は少ないけど、それを補うようにサスペンスに重きを置いた、厚みのある雰囲気のあるプロットがあった。
途中からは、連続殺人犯の心理を描いた人物研究にもなってた。
連続殺人犯の心の内と、彼らが生きなければならない二重生活を見せる。
死者の数が少ないにもかかわらず、この映画は社会病質者の非常に無気味でリアルな描写をすることに成功してると思うし、監督にとても感心しました。
最初は単純なプロットに見えたけど、うまく注意を意図していない別の所に向かせるテクが上手いかな。
この先どうなるんやろってハラハラドキドキするシーンもあれば、緊張感のあるシーンもあった。
また、今作品の演技は全体的に非常によくできていたし、主役の二人の演技は本当に素晴らしかった。
連続殺人犯のリアルで荒々しい姿を描き出すために、雰囲気に大きく依存していたかな。
まぁ、確かにアクション満載ちゃうけど、非常にゆっくりとしたペースで進行するため、かなりの忍耐と献身が必要なんは確かかな。
スラッシャーや伝統的なシリアルキラーの映画を期待している人にはちょいあれ?ってなるかも。
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