らんらん

旅はそよ風のらんらんのレビュー・感想・評価

旅はそよ風(1953年製作の映画)
3.5
その筋のものには有名な渡世人?の大谷友右衛門と弟分多々良純による股旅喜劇

70分と短い映画です
前半は主に登場人物紹介、後半は登場人物がたまたまw同じ旅籠に集まりだして、、、のドタバタ喜劇の様相

どんな人物が同じ旅籠に集まってるかと言えば
敵討ちの侍とその仇がいたり
ギャンブル狂のダメ親父と身売りさせられそうになる娘とか
ワガママお嬢様である家出娘(八千草薫)と従者の番頭とか
そのお嬢様の持ち金を狙うマブい姉御(東郷晴子)一味
さらにはギャンブル親父から金を巻き上げようとするイカサマヤクザ一味がいたり
ちなみにヒロイン?の浅茅しのぶはその旅籠で働く女中さん

それぞれが絶妙にリンクしていく見事さ、おかしさを楽しむ映画です

【感想】
登場人物が多い上に見たことない役者さん多数なので最初の方は見分けがややつらいか

主演の大谷友右衛門は、、、なんか雷蔵さんぽい感じ?
たぶん見たの初めて、劇中での色男扱いも頷ける器量かなと

ヒロインの浅茅しのぶも初見、サブヒロインの八千草薫も含め宝塚映画だけあってジェンヌさん達が多く出てる映画みたい

ちなみに印象としては圧倒的に八千草薫!
このメイン3人は特別扱いでアイドル映画のようにドアップシーンが沢山あるんだけど、八千草薫なんかはそれっぽい仕草がふんだんでほとんどプロモーションビデオみたいなシーンがあったり

八千草薫と言えば個人的にはおしとやだったり可憐なイメージが強いんだけど、この映画の八千草薫はかわいらしい感じ、それも子供っぽいかわいらしさ
かわいいは正義だけど、あの性格はなかなかきついかも
実の親からしたらそれでもかわいいだろうけど、お世話をしてたあの番頭は苦労したんだろうねー、根っからの悪人ぽくないし、、、

あとは、オチも結構好きです
くっついてハッピーエンドかなーと思ってたら意外な結末
まあ、ちょっと都合が良くて強引な設定持ってきたなとは思うけどw
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