【いい映画になりそうなのだが】
ドキュメンタリー。
自殺の名所を抱えている海辺の小さな町。
そこのプロテスタント教会に勤務している牧師。
自殺しそうな人がいると出かけて行く。
警察ともタイアップしている。
むろん、とりあえず自殺を思いとどまらせるだけでは不十分。
自殺未遂者が、社会の中で生きていけるようにすることが肝要。
つまり、なぜ自殺者が出るかというと、この社会の中で生きていけない、と思うからなんだよね。
こういう活動をしている牧師さんには、頭が下がる。
でも、自殺未遂者を完全に救えるわけではない。
それは仕方のないこと。
でも、このドキュメンタリーは貴重ではあるけれど、プライヴァシーへの配慮もあるので、核心に完全に迫れてはいない。
そう口で言うのは簡単だ、とは思うんだけど。
努力賞の映画ではあるのだけれど、秀作にはなり得ていないのが、惜しい。