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接吻のわにのレビュー・感想・評価

接吻(2006年製作の映画)
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他の方のレビューにある通り、小池栄子の演技が半端ない。特に坂口が控訴するとニュースで知ってからテレビを消すまでのあのニュアンスを表現し切ってしまっていたところがやばかった。

ラストシーンで何かよからぬことが起こるとわかる入室時の手荷物検査のカット割もすごいよかった。

そして、この映画を見てる間ずーーっと遠藤は2019年の俺じゃんと思った。
『JOKER』を20回劇場にみにいって、KOHHの『Untitled』しか聴けなくなったあの時の自分だと思った。

みんなが『JOKER』のアーサーに感情移入をしていた時に、その逆方向を向いていた自分と遠藤がそっくりそのまま重なった。

でも、安心したのは2024年のいま、この映画の遠藤にハマることはなかったことである。
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