TOMJFK

接吻のTOMJFKのレビュー・感想・評価

接吻(2006年製作の映画)
2.0
心理描写がちょっと不足

豊川、小池、仲村の演技は良かったですが、肝心のストーリーが良くわからなかった。
というか、豊川の心理状況、小池の心理状況が理解できませんでした。
これは演出の問題だと思います。
しかも本作では、2人の心理描写が最も重要な点だと思います。
演技は上手いと思いますが、2人の心理を説明することが映画として十分ではなかったと思う。
演技としてはやはり小池栄子の怪演ぶりが見物でした。
それだけに映画全体の心理説明不足が残念です。
あと、ホラー調で気色悪い場面がいくつか・・・。
(夜中に1人では観れない)
ラストは予想がつきました。
演出がもっとあればと残念です。
同じ殺人事件でも、「容疑者Xの献身」では、良心的な市民(母娘)が、暴力(元)夫に抵抗し、誤って殺害してしまったわけで、こちらのほうは観ていて、いやな感じはしない。
しかし、本作では、やはり観ていて最後まで嫌な感じが残り、豊悦や小池に共感する気持ちになれなかったです。
主人公2名の心理描写がもっと納得いくものであれば、評価はずっと高くなったのですが・・・。
2009/7/17
TOMJFK

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