エイデン

モンスター・パーティのエイデンのレビュー・感想・評価

モンスター・パーティ(2018年製作の映画)
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貧乏な家庭に生まれたキャスパーは、いつも友人であるドッジとアイリスのカップルと、高級住宅街で空き巣を行っていた
しかし手に入るのは大した額にはならない金ばかり
仕事を終え帰宅したキャスパーは、父親の姿が見えないことに気付くと、あるストリップクラブへと向かう
その店の裏では、オーナーのエモリーがキャスパーの父親にひどい暴力を振るっていた
キャスパーの父親はギャンブル依存症で、エモリーに多額の借金をしていたのだ
キャスパーは震えながらも自分が借金を何とかすると宣言
エモリーは日曜までに1万ドルを用意するように言うと、キャスパーの父親の指を切り落とすのだった
すぐにでも仕事が必要と考えたキャスパーは、ドッジとアイリスに相談する
そこで家事手伝いのバイトをしているアイリスに頼み、キャスパーとドッジがバイトに紛れて金を盗むことを提案する
人がいる中で盗みを働くリスクを心配するアイリスも、キャスパーの事情を考慮して渋々承諾する
翌日 3人は海沿いにあるドーソン家の屋敷へとやって来る
アイリスの話通り豪華な屋敷に期待が膨らむ中、何とかキャスパーとドッジも屋敷に入り込むことに成功
3人を出迎えたドーソン夫人ロクサーヌは、キャスパーとドッジに身なりを整えるように言い付ける
どうやら客人を招いてのパーティを開くため、そこでの給仕を頼むつもりらしい
ロクサーヌは今夜が失敗できない日だと言い
3人から携帯を取り上げる
続いてロクサーヌは娘のアレクシスを呼び出すと、キャスパーに黒いズボンを用意するように言う
アレクシスは男兄弟のエリオットの部屋へとキャスパーとドッジを案内するが、キャスパーは美しいアレクシスに目を奪われる
エリオットはズボンと着替え場所を用意するも、ドッジに対してアイリスを狙っているかのような口ぶりで挑発する不気味な男だった
キャスパーも着替え場所に用意された寝室で拳銃を見つけ不気味に思うが、同時に隠し金庫を発見する
その後も3人は仕事をこなしながら防犯設備などをチェックしていく
やがてパーティの準備が整った頃、屋敷に次々と客がやって来る
客はマイロという男性とその教え子だという4人の若者たちだった
パーティは問題なく進み、やがてドーソン家のパトリックを交えた家族と客たちは、テーブルを囲みながらマイロの指示でセラピーのような会合を始める
そんな中 キャスパーら3人は盗みの計画を進めていくが、この家族や客たちにはある秘密があった



ナメて盗みに入った屋敷で殺人依存症の集会やってたスリラー映画

基本ナメて盗みに入った家の人間がクソヤバいのはよくあることだけど、殺人依存症っていう設定が特徴的
軒並みブッ飛んではいるものの、殺人を行ってしまう自分に悩んでいる人物とかもいたりして、実態としては依存症患者のセラピーみたいな感じ
そこへのこのこ主人公陣が現れてしまったので、飛んで火に入る夏の虫というのがストーリーの根幹

とはいえ殺ることは殺ってしまうので、殺人依存症連中間でいざこざはするものの、結果的には殺人鬼スリラーに
なのに妙なカット割りとか、ゴア描写も少なめなので、やっぱりスリラーとして観ると満足度は低め
どちらかと言えば人間同士のいざこざやら、人間性が一皮剥けた獣性みたいなテーマを楽しむ映画かもしれない

テンポ感とかキャラ立ちした登場人物の爆発具合とかは好きだし、何より映画によく出る殺人依存症な方々も生きるの大変だなと変な視点を得ることもできたので、割と面白かった
殺人依存症の人もそうでない人も観ましょう
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