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サロン・キティ/ナチ女秘密警察 SEX親衛隊の消費者のレビュー・感想・評価

3.8
・ジャンル
戦争/エロス/ロマンス/復讐劇/Disturbing Movie

・あらすじ
第2時世界大戦の最中、ナチスドイツ親衛隊の将校であるバレンベルクから1つの命令が下される
それは国中から国家社会主義者である事のみを条件に賢い美女達を集めろ、という物だった
彼女達に与えられた使命は要人達の相手をする娼婦となる事
その為に厳正な審査が行われていく
失格者は再教育センター送り、テストとして相手となった男性達は機密を守るべく全員処分
徹底された規則の下で開始された計画の裏には隠された目的があった
娼婦達を監視する事で客となる軍部の者達が政府の方針に反する信条を持っていないかを調査する、つまり彼女達はスパイとして集められたのだ
この計画に携わる者達の中にいた2人の女性
政府の指示で表向きはサロンとして運営していた娼館を奪われた女衒、マダム・キティ
裕福な家庭に産まれながら熱心なナチスへの信奉から娼婦となったマルガリータ
キティは娼婦達の監督として、マルガリータは一介の娼婦として、それぞれやり甲斐を感じながら働いていた
マルガリータが常連客である空軍大尉、ハンスと恋に落ちるまでは…
軍による殺戮に嫌気が差し、彼女との亡命を計画するハンス
彼と逢瀬を重ねる内に元の政治信条を捨て同行を決意するマルガリータ
しかしその願いが叶う事は無かった…
2人の計画は盗聴により全て筒抜けだった為である
やがて彼女は悲劇に見舞われ、キティもまた娼館に隠された陰謀を知り、2人は復讐を決意する…

・感想
YouTubeでDisturbing Movieを探していた時に本作を紹介していた方がいたので鑑賞

邦題のサブタイトルのB級感から完全にエロスに振り切った内容なのかなぁ、と思っていたけど良い意味で予想を裏切られた
確かに倒錯した性描写やヌード等が惜し気もなく散りばめられてはいる
だけど基本的には悲恋と復讐の話で王道の展開ながらドラマ性も高くなかなか面白い
ラストの切なさも印象的
戦地を一切描かず戦争の恐ろしさを表現してる点も見事
ナチスドイツを描いた作品なのにほぼ全編、セリフが英語なのはあるあるとはいえ気になったけど…w

ただいかんせんモザイクがデカ過ぎるし多過ぎるんだよなぁ…
本来、性的倒錯や同性愛等を否定する立場のナチスドイツの要人達がそれらに耽る描写はブラックで良いのに肝心の所が見えないからどうしてもモヤモヤした
アブノーマルさももっと強めが良かった
チンポ型の菓子のシーンは当然しっかり映ってたし笑えたけどw

Disturbing Movieという程か?という点は疑問だけど普通に映画として面白かったし美女が勢揃いしてるのも眼福
娼婦達の衣装がボンデージだったのも性癖に刺さった
エロを求めても内容を求めても楽しめるのでオススメな作品
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