鯖ピザ

ザ・ナンバーの鯖ピザのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ナンバー(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体を通して大きく盛り上がるところは無い。主人公のギャング幹部としての獄中生活が淡々と流れ、人が死ぬときはさらっと死ぬ。

小学校低学年ほどの息子がギャングに入ったことを期に、20前後のまだ若い
新入りを性処理係として扱うこと、目をかけていた若く尖った新入りを目の前で殺されたことなどについて考えるようになる。
そして、ギャングとしての自分と父親として、1人の人間としての自分と向き合うことになる主人公。
辞めますと言えば辞められる表の世界とは違い、辞める(抜ける)=死である裏の世界。主人公はどのような選択をして、どう生きていくのか。

普通の映画ならわかりやすく感情を露にしてくれるような場面でも、リアルなギャングの幹部らしく(リアルを知らないが)感情は表に出さない。とても迫力のある顔で睨む、睨む、睨む。これが続くのに何故か納得ができる。おもしろい。
登場人物の感情を全て読み取ることはできないが、現実でもそんなもんなので自分で判断するしかないのかなと。

眉なしタオルニキがとてもいいキャラクターでしたね。主人公とは同じ幹部同士。おそらく、幹部になる前から仲間として長い時間を共に過ごしてきた。その深い関係性が端々で伝わってきて、ニキは主人公のことかなり好きなんだなと思いましたね。ただ、顔が怖い。。
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