焔

人間失格 太宰治と3人の女たちの焔のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

太宰治:小栗旬 妻:宮沢りえ
沢尻エリカ演じる太田静子(以下、静子)
二階堂ふみ演じる富栄

▶︎ストーリー
人間失格を書くまでの太宰治の話

◆太田静子編
静子が持つ日記を見せて欲しがる太宰
静子は最初拒むが、
赤ちゃんを授かることを条件に了承する
太宰と静子の子は「太田治子(はるこ)」

静子が生み出した格言
「人間は恋と革命のために生まれてきた」
この格言を参考どころかパクり、
静子とのことを題材にしたのが「斜陽」
→静子は斜陽に太宰治の名だけでなく、
 隣に自身の名前を入れようとするが叶わず
 太宰死後に、静子は「斜陽日記」を出版

◆富栄編
店でたまたま出会い、太宰にキスされ恋に落ちる
静子と太宰の関係を知らず、
店で富栄から静子に話しかけていた
いずれ事実がわかり青酸カリを飲んで死のうとする
太宰に止められ、自身も子供の授かりを願うが叶わず
死ぬ時は太宰と一緒と覚悟を決める

◆妻編
「ヴィヨンの妻」のモデルと周りは話題にするが、
果たしてそうなのか
太宰の遺書に一番愛していたと明記されていた

◆備忘録
妻その他家族に富栄との浮気現場を見られ、
お父さんはお仕事中とその場から離れられる
家に帰り睡眠薬を大量に飲み倒れる
医者から肺がボロボロ、酒とタバコをすぐやめさせるように言われる

本がたくさん売れていたため、
所得税支払いの通知書が太宰の元に届き号泣

妻が太宰にすごい作品を生み出すために
もう家庭を顧みなくていいと言う
太宰は泣くがそれを受け入れ、翌日妻が妹の都合で
病院に行っている間、家に富栄を入れる
その時に執筆していたのが当時の名だたる文豪に罵詈雑言を浴びせる「如是我聞(にょぜがもん)」

後日娘が妻に、
お姉さんと片付けをしたと言い妻は泣き崩れる、
がすぐ前を向き始める
太宰が家に帰ると最初は寝たふりをして無視していた
妻だが、太宰が吐血しはじめたため起きる
そこに娘が寄ろうとしたところを妻が見せないようにする
この事実を受けて太宰も決意を固め、家を飛び出す
雪降る中吐血し「日の丸の完成だ」と言う
万歳しはじめそのまま倒れ死に際に行くが、
富栄が人工呼吸をしてなんとか命を繋ぐ

その直後に「人間失格」を執筆
書斎の机上に人間失格の原稿、妻への遺言を置いて、
太宰は富栄と川へ入水に行く
入水前に太宰は踏み止まろうと富栄に一緒に生きようと
説得するが、富栄はこれ以上生きたらもう一生一緒に
居れなくなる、だから今一緒に死にたいと言った
そして翌日に2人の遺体が発見される
焔