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人間失格 太宰治と3人の女たちのicのレビュー・感想・評価

2.7
昔、吉田大八監督の舞台「クヒオ大佐の妻」を鑑賞したときに、宮沢りえさんの迫真の演技に驚いた。一言では語れない女性の強さ、複雑な心境の表現力が見事。そんな過去の作品をふと思い出した。
愛する人が天才というのは、なんて辛い事だろう。相手のクリエイションのために、自分の気持ちを押し殺して、支えることができるだろうか。しまいには、愛人と身を投げてしまうなんて、やってられない。どんな感情が残るのかも、どんな顔をすれば良いのかも想像がつかない。

わたしの太宰のイメージとはどこかちがったけど、
周りの女性のドロドロ具合、そしてそれを鮮やかに描けたのは蜷川監督だからこそなのだろう。
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