映像、カメラ、音楽が、どの場面をとっても話に合っていて、すごい、おもしろい感覚になった
太宰治さんが、人間失格をかくまでの過程が深く切り取られていた。
キャストさん全員の演技と映像で見入っちゃった。特に、二階堂ふみさんと宮沢りえさんにはかんどうした
二階堂ふみさんの、最初の雰囲気から、堕ちていくところ。そして、最後の…って言葉で言いきれないくらいすごかったな。
宮沢りえさんは、的確な感情が言い表せないようなシーンを多く演じていたけど、どれもささる程、もう、ただただすごかった。
3人の女と太宰治との関係は、ぜんぜんきれいと呼べるものじゃないけど、だからといって、やばいとか、汚いとかで言い表せられるような、簡単なものでもなくて。
特に、みちこはすごいなって、どうしてそんなに尽くすんだろって思ってたけど、最後のシーンで、そっか、だから、家庭にはぼろぼろでも戻るし、けっきょくふったのはみちこの方からだったから……あれ、みちこの一人勝ちなのかな、って、なんとなくうす気味悪さもおぼえた
しいていえば、もっと太宰治さんという人間を深く掘ってほしいな、とは思ったけど、そんなことしてたら、10時間くらい、もしかしたら、それ以上かかりそうな人間様だと思うから、大人しく本を読もうと思います
ながら見でも、映像が美しいからたのしめるし、しっかり見ても、満足すると思った
また観たいなとおもった
