このレビューはネタバレを含みます
久々にマイベストに入る良い映画と出会えた。ヒトラーをイマジナリーフレンドに持つ少年ジョジョの成長の物語。
コメディなので、随所随所相当笑える、さすがタイカ・ワイティティ。
子供のデザインした奇抜な衣装で最後の戦いに挑むサム・ロックウェルは笑いながら泣けてしまうこの映画の象徴。
スリービルボードのアカデミー助演男優賞獲った警官崩れの役といい、この人は本当にすごい俳優さんだと思う。
やたら気の強い、ララランドな色使いの服を着る、スカヨハママも魅力的。彼女のコンビのウィングチップの使い方が上手だなと感じたのは、これにより残酷なシーンも静かに描けていたところ。
その前で座り込むジョジョの幼い途方に暮れた悲しみの表情を見ると、スカヨハママはどんな気持ちでこの子を残して亡くなったのだろうかと胸が痛んだ。
しかしこれからの明るい未来を感じさせるラストシーンは、再びクスリとさせる。
終わり方はこうでなくっちゃね。