自分で予想してた以上に好きでした。もっと早く観れば良かった。
ウェス・アンダーソンとジャン=ピエール・ジュネとフランソワ・オゾンを足して3で割ったような雰囲気で、こんなの嫌いなわけがない。
ストーリーは平易だけど、安直にならないような視覚効果の高い撮影技法がなされていて、ちょっとしたシーンも一つひとつが楽しい。
ラストの落とし方も良かった。
ジョジョは10歳にしちゃ夢見がちすぎだろうと思わなくもないけど、軽やかながらもしっかりしたビルドゥングスロマンで、終盤はだんだん顔つきから甘さが抜けていく演技が素晴らしかったです。
母親がその場にいない父親の真似をしてからすぐに、自分もその場にいないエルサの彼氏の真似をして手紙を書いてしまうほどなんでもすぐ吸収していく素直な年頃で、でもそれがどんなに彼女を傷つけるか分からないほどには人生経験も乏しくて。
高校生とかとはまた違う、危うい年頃。
エルサ役の子がめちゃめちゃ演技うまいし可愛いと思ったら、『オールド』に出てた子なんですね。全然気づかなかった。
それにしてもヨーキーはすごい逸材だ。ぜひあのまま大きくなってほしいです。