チモシー

ジョジョ・ラビットのチモシーのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.9
戦争映画の切り取り方が素晴らしかった

子供を主人公に据えて 本当は何も知らないのに自分も兵士の一員だと思い込み 意気揚々に訓練に出かける描写で引き込まれる

自分の母親から竹槍で藁人形を突き刺して地上戦と戦意高揚を図っていた話や
鍋や釜を差し出さなければならなかった話を聞いていたので 同盟国として情報交換があったのかも知れないと感じた

ユダヤ人を何人かかくまって支援していたと言う話は良く小説になっていて 読む機会があったが 一人だけ家に居るというのがリアルで そうして身を隠していた人がたくさんいたのだろうと新鮮だった

ジョジョのお母さんは生きづらくならないように息子に多くは語ってないけど ずっと生活の一部になっている戦争が全てじゃなくて その後に生きていく自由と楽しみを知って欲しかったのだろうな

最初は敵だと強く思って
次第に教わった事と何か違うのに気づいて
お互いの立場や気持ちや色んなものの違いを理解して
それからは仲良くなるのにあまり時間がかからなくなる

いいお話だった
美しい靴ひもだった
チモシー

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