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ジョジョ・ラビットのAKANEのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2
ユーモアとファンタジーを織り交ぜた戦争映画。なにがすごいって映画初出演にして主役のジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイビスくんの演技力がとてもgood!そんな彼のお父さんは『キック・アス』『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』『イニシェリン島の精霊』などで有名な撮影監督のベン・デイビス!映画一家さんです。またジョジョの空想上のおともだちの総統アドルフ・ヒトラー役を『マイティ・ソー バトルロイヤル』で知られるタイカ・ワイティティ監督が演じ、今作で監督、出演、脚本をこなしています。ワイティティ監督自身マオリ人というニュージーランドとユダヤ人のハーフであり過去に差別を受けた経験もあるそうで、そんな監督がユダヤ人を迫害したヒトラーを演じるなんて粋な演出という言葉では足りない気がしました。愛すべき脇役にサム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン。物語を進める上で外せないユダヤ人役をトーマシン・マッケンジー。『ラストナイト・イン・ソーホー』振りでつね。素敵なキャストと引けを取らないぐらいに驚かされるのは戦争映画ではまず使わないような色彩豊かな映像。それがとっても魅力的はんです。ドイツの子供目線でみた戦争、ユダヤ人への迫害という残酷な現実をイマジナリー・フレンド"ヒトラー"というユーモアといっしょにうまく包んでいました。それらをふんだんに使って魅せたあとの「マッマの靴」のシーン。見事、あっぱれでした。監督が観たひとの記憶にずっと残るよう製作されたんでしょう。子供でも観やすいとおもうし、子供にも観せたい戦争映画ですね。🐇についてはたくさんの人が書いてるだろうから割愛🤍ハイル・ヒトラー!
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