ハイルヒトラーと叫びながら飛び出すジョジョ。ビートルズの抱きしめたいドイツ語版で始まるオープニングからもう心つかまれた。
なんだか滑稽なチョビ髭ヒトラーはジョジョのイマジナリーフレンド。監督脚本そしてヒトラー役のタイカワイティティ。
ウェスアンダーソン映画を思わせるような、可愛い風景や色の画面作り。衣装も◎。
金属回収のロボとか可愛すぎる。
スカヨハママは戦争、ナチスを憎むも、ヒトラーに傾倒してる息子を配慮する姿勢を持ちつつ、父親のいない事への対処もユーモアがあって、こんな勇敢で優しさに溢れる母親憧れる。
少し幼稚なヒトラーも、低い目線の画面構成も、終始ジョジョという10歳の子供目線で描かれている。悲しい現実を経て、結べなかった靴紐も結べるように、洗脳から解かれて、自らの意思で行動してゆく。
あとキャプテンK！この人もナチス軍であるものの、どこかファシズムに疑念を抱いている様子で、ジョジョのピンチを救う。ジョジョの軍服を剥ぎ取り、ユダヤ人だと演技するところは泣ける。
※訂正、キャプテンKはナチス軍ではなく、ドイツ国防軍
ヨーキーも生きててよかった。
ラストにデヴィッドボウイのヒーロー。
コメディに落とし込んだ戦争映画という事で、色々物議はあるのかもしれないけれど、だからこそ、戦争ほどくだらない事はないというメッセージはすごく刺さりましたけどね私には。
2023年87本目
