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ジョジョ・ラビットのみのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

生きるって素晴らしい。命って素晴らしい。ド直球の人間讃歌だった。

主人公たちが住んでた街が戦火で破壊されていく様が描かれているのを観て、脳が処理しきれないような受け止めきれない悲しさに襲われた。人が人を殺して、ほんとに何やってんだろう、何になるっていうんだろう、人類って愚かだ、って身につまされるような描写だった。ほんとはみんなで仲良くしたいはずなのに。違う人種だって、男と女だって、地球に生きる生命という括りから見れば、共通点ばかりで差異なんてちっぽけなはずなのに。

こういうむごたらしい殺戮が、今現実で起こっていると思うと苦しくてどうしたらいいかわからない。私が今のうのうと安全な場所で生きていることに罪悪感を覚えてしまう。
いや、でもやっぱり今できることを淡々とやるしかなくて。知識を身につけること、歴史を学ぶこと、権力に抗い声を上げること。
無関心がいちばんの敵だ。絶対に黙らない。
世界を良くするために出来ることを、なんでもいいから、0.5歩でもいいからやろう。怒りや悲しみや苦しみに囚われて動けなくなりそうになるけど、負けちゃだめだ。私の手でできることを淡々とやっていく。
「絶望が最後ではない」そう決意して手を動かそう。
み