土偶

ジョジョ・ラビットの土偶のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1
面白かったと聞いて観た。
どことなく大好きな「グッバイ・レーニン」に手触りが似ているような気がする。
イマジナリーフレンドのアドルフは日常的に話し相手になり励まし力付けてはくれるけど、手投げ弾が足元で爆発するときは我先と逃げるし、本当に悲しい喪失については何も言ってくれない。
『いけちゃんとぼく』のいけちゃんが恋をして消えたように、主人公が恋に落ち、そして否応なく大人の階段を登らざるを得ない時にイマジナリーフレンドは必要なくなるのかもしれない。
何か本当に大事なものを決定的に失わない限り人は大人になれないような気もする。
象徴と隠喩と伏線とそして愛が貼りめぐらされた良い映画だった。
アンリ・ルソー風の虎の絵が出てきたけど「虎と見つめ合う」だけは最後まで良くわからなかった。
全編英語なのが最初は気になったけど最後はどうでも良くなった。
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