なおまる

ジョジョ・ラビットのなおまるのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すばらしい映画だった。
非の打ち所がない。

ジョジョが見た戦争なのだ。
子供らしい視点でコミカルに描かれる。

心の中だけのヒトラー。
ユーモアあふれるママ。
屋根裏にすむおんなのこ。
解けた靴紐、ダンス、詩、そして恋。

しかし戦争は激化してゆき
ジョジョの世界にも色濃い影を落とす。

残酷な描写はない。
個人的に戦争映画がすごく苦手なのだが
この映画にグロさはない。

でも、戦争の悲惨さは描かれる。
決してコミカルなまま終わらないところに
とても好感が持てた。

スカーレットヨハンソンのママが素敵すぎる。あの素敵な靴がブラリと垂れ下がったとき、ダンスシーンと重なってとても苦しかった。でも、生きなきゃいけないんだ。だって人生は続くんだから。

キャプテンKの最期は嗚咽なしでは観られない。なんてかっこいい大人なんだろう。あと親友が生きててよかった。ほんとに…

ラストのダンスシーン。
生きる喜びだ。
そしてリルケの詩…パーフェクト。

全てを経験しよう
恐ろしいものも、美しいものも
ただ、生き続けるんだ
絶望が終わりではないから (意訳)
なおまる

なおまる