み

ジョジョ・ラビットのみのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2020年7本目

最高の映画を観た。

可愛くてポップだけど、後半は一転して切ないし悲しい。
ガチガチの戦争映画を観た時よりも、戦争は絶対にしてはいけないと思った。
ナチスに憧れる少年を主人公に戦争の悲惨さ、滑稽さを描くことがまず凄い。

本当の戦場なんて見たことなくて、自分は安全な所に居て衣食住不自由なく、ウサギも殺せず靴紐もママに結んでもらいながら戦争に憧れてる少年。しかも反戦思考の人を受け入れられない。
自分の居住地域が戦場になって初めて戦争の本当の残酷さを知ったジョジョの哀れさ…
全てを知ってイマジナリーフレンドも退け、戦争に反対していたママの真似をしてエルサを外に出す所、かっこよかったぞ!
WW2の後もドイツは戦争に翻弄されるけど、どうか2人の未来が明るいものでありますように。

キャプテンKの優しさに号泣。
ドイツが負けるってわかってたのにね。
あとスカヨハの演技が輝いていました。美しい人だ……

卒業論文でナチスのプロパガンダについて書いたのですごく興味深い。
エルサにキリストだってユダヤ人よ、って言われた時にそのことは無視して怒ってたのがいかにも当時のドイツ人。
何を言っても「またユダヤ人が訳のわからんウソを言ってる!やっぱり悪いやつだ!」になるんだよな
(良い意味ではなくて)本当にナチスはそういうところ上手いことやったな〜と思う。目を逸らしたい事だけど、ナチスの大衆操作のやり方、上手さは知っておくべき。二度と同じことを起こさないためにも。
み