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ジョジョ・ラビットのta22yaのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.7
ジョジョ10歳
けぃれぃ。

おとこになるんだ!
違う! やり直し!

敬礼! 【弱虫だけど忠誠心はあるな】

と部屋で自分にしか見えない総帥に指導され、しゃんとしおなし部屋を出ると、ビートルズI Want To Hold Your Hand
ポップなオープニングはいいですね〜。 敬礼していた手が両手となり羽のようになって羽ばたいていて街の人に声を駆け回るジョジョは自由だーーーと言わんばかり。

戦闘訓練合宿へ行くジョジョ。もちろんミスもする。そんなジョジョ。

ミスをして傷を負い、チラシ配りとなるジョジョ。

ある日、屋根裏部屋の戸に不自然な跡を発見し、開けてみると、そこには女の子が。そしてこの子が…

ここまでジョジョを主語に置いたのには訳がありまして、戦争の状況に置かれた10歳のジョジョの成長物語なんです。なので戦争モノが苦手だなーという方にもおすすめです。
出てくるキャラクターがとてもキュートです。衣装がとてもいい。

ビートルズ、トムウェイツ、デビッドボウイ、サントラもサイコー!

あれーこれはなになに映画だなぁ〜とかすぐ、枠にはめたくなるのを解放させられました。カタくなったアタマを、単純にモノをみる!という事を子供のジョジョの視点から教えてもらいました。

昔は違かったのに…と戦時下に置かれて考え方が変わってしまうジョジョに心配の声をあげる母。人生を楽しむこと、踊ることが、大事よ!というスカーレットヨハンソン演じる母の寛大さが素晴らしく、苦しい状況でも明るく振舞う母親の偉大さ!ウィンクのできない子にウィンクを教えてくれるサイコーな母ちゃんです!

マリッジストーリーでもあったけど、ある演出が今のトレンド?というシーンがありました。

ハグされたいと悲しみのジョジョ…
シンプルな思いにオープニングのビートルズがまた思い出されます。
I Want To Hold Your Hand
ここかけてますね〜

ラストのダンス。
生きる。生きている!という喜びを表した言葉のいらない表現。人生を楽しむダンス。
あの母ちゃんのように踊ってみる。小さなカラダを大きく使って。

そこへデビットボウイ 【Helden】

We can be heroes, we can be heroes
We can be heroes, just for one day

We can be heroes

ジョジョ 男になっているぅ〜

これからきっと自由の旅へ。

そして、大ラスト!エンドロールに

ある詩が…

ここもやられました!

生きる。いまを生きる!ことを母は身をもって教えてくれたんだなーと思いました。

監督自ら総帥に扮してこんな素晴らしいユーモアで笑いの愛の溢れる映画を作ってくれて感動しました!

最初と最後に【自由】をより感じた映画でした!

間にある戦いは全く自由ではない!という事を解釈しました。
傑作★★★
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