シネマスナイパーF

ジョジョ・ラビットのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
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素材がもうすごい良くて可愛い子は薄化粧でいい、とトーマシン・マッケンジーを画像検索して思いました
スカヨハは靴紐を結ぶ女だなと思いました
もう僕の中ではスカヨハはママです
ママヨハすきすきまたまた名演


うさぎは寂しいと死んじゃうんだぞ!!
だから愛を教えてやるんだ!!って感じ
いや〜もうバカだな本当に…と思いながらもニコニコしながら可愛がってしまうキャラクターばかり
サム・ロックウェル演じる大尉が可愛くて、大尉も本当は自分でデザインしたマジかっきい軍服で戦場に出たいピュアな人なんだよ

シビアな問題なのでいつも暗い内容になりがちな題材で、めちゃくちゃ根明なテンション
それを象徴するスカーレットヨハンソンのキャラクターが魅力的で、彼女の顛末とそのシーンのまるでそこらじゅうから見られているぞと言わんばかりの窓映しまくりに背筋が凍りました
とてもポップでわかりやすいエンターテイメントだけどやっぱり扱っている問題は歴史上でも最も苦い問題であることを再確認させてくれる

ナツィ狂信子供目線ってのが慧眼というか原作がそうなんだけど
なんであれすぐに影響を受け大人の言う通りになってしまう子供目線であの時代を描くことでこんなバランスになったんだな
また、ユダヤ人のエルサをジョジョより年上だけど大人ではないっていう年頃にしたのも上手いと思う
ジョジョほどガキンチョじゃないからある程度の分別はあるが、それでも脆さを隠しきれないところが本当に良かった
未来ある子供達を大人の作った悲しいレールに乗せるような歴史をもう二度と繰り返してはいけない


人が悪いんじゃない
時代と社会がそうさせてしまったんだと
笑えるけどやっぱり切なくその分人の暖かさに触れるような作品
評判に偽りなしですから是非ご覧になってください